夫の祖父が亡くなる1年前。

まだ元気でしっかりしていたおじいちゃんは

3人の子どもに生前贈与をしました。

 

そして、孫である夫にも。

 

社会人大学院の学費に借りたお金を、

おじいちゃんは、夫への贈与として

返済中の残金を帳消しにしてくれた。

 

現金ではなく、

なぜそうしてくれたのか。

 

夫が現金をもらうと

子どもや他の孫からすると

公平でないからなのか、

夫の身内のことなので

本当のところは

私にはわからない。

 

だけど、私は勝手にこう思っている。

 

『きっと、おじいちゃんは

未完了の事柄を片付けておきたかったんだ』

 

借りた方の、

全額返せなかったという想いや

貸した方の、

返してもらえなかったという心残りは、

 

おじいちゃんが

亡くなってしまったら果たせない。

 

おじいちゃんは、遺言状を

何度か書き直していたらしい。

たぶん、生前贈与をした時に

最後の遺言状を用意したんだろな。

 

おじいちゃんの遺産は

遺言状に則って相続された。

 

身内を亡くした家族の心は

悲しい気持ちだけでなく

抑えていた気持ちや隠していた気持ち

いろんな感情で揺れ動く。

 

『きっと、おじいちゃんは

自分と家族の気持ちを整理して

心置きなく逝ったんだ』

 

やっぱり、私は勝手にそう思っている。

 

未完了を遺さない逝き方。

心残りを残さない生き方。

 

天晴れ!おじいちゃん。

おじいちゃん!ありがとう。